※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています
・「相談したら、そのまま契約させられてしまうのでは」
・「電話しても、結局はお金がかかるのでは」
こんな不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、法テラスは「オペレーターは個別の法律相談や法的判断を行うことはできません」と明記したうえで制度や手続きを案内しており、日本貸金業協会やJCCOの窓口も公式ページに「無料相談窓口」「ご相談料金など全て無料です」と記載しています。
とはいえ、どこに相談すればいいか決められないまま時間だけが過ぎてしまうと、督促や差押えなど期限のある手続きが先に進んでしまうのも事実です。
本記事では、国や公的団体が運営している窓口の、正式名称・電話番号・受付時間・料金を、各機関の公式ページに書かれているとおりに紹介します。
現在すでに督促状や裁判所からの通知を受け取っている人はもちろんのこと、まだ滞納はしていないけれど返済に不安を感じているという人も、公的な相談窓口についてしっかりと理解しておきましょう。

借金の相談をしたいのですが、名前を言わないといけないなら、やめておこうかと思っています。

法テラスのサポートダイヤルは、公式サイトに「どなたでも、何度でも、匿名でご利用可能!」と書かれています。

本当ですか。相談したら、そのまま契約させられたりしませんか。

公的な窓口は、制度や相談先を案内するところです。法テラスも「オペレーターは個別の法律相談や法的判断を行うことはできません」と明記しています。

お金はかかりますか。今、本当に余裕がないんです。

相談料が0円の窓口と、5500円前後かかる窓口があります。この記事で全部、公式の記載どおりにお伝えします。
🔎 30秒でわかる結論
- 法テラス・サポートダイヤル 0570-078374(平日9時〜21時/土曜9時〜17時)。利用料0円・匿名可。ただし案内が中心で、個別の法律相談ではありません。
- 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター 0570-051-051(9:00〜17:00・土日祝と年末年始を除く)。公式サイトに「無料相談窓口」と明記。
- 日本クレジットカウンセリング協会 多重債務ほっとライン 0570-031640。公益財団法人で「ご相談料金など全て無料です」。可能な場合は無料で任意整理も。
- 2026年9月1日〜12月31日は「多重債務者相談強化キャンペーン2026」の期間(多重債務者対策本部・日弁連・日司連・法テラスの共催)。金融庁は「相談内容等に関する秘密は守られます」と明記しています。
- 無料ではない窓口もあります。日弁連の法律相談センター(0570-783-110)は「相談時間はおおむね30分、相談料は……5500円前後とお考えください」と案内されています。
📖 この記事でわかること
- 国や公的団体が運営する借金の相談窓口の、番号・受付時間・料金
- 匿名で相談できるのはどこか
- 「無料」と書かれていない窓口はどれか(正直に)
- 状況別に、どこから当たればよいか
- 相談の前に手元に用意しておくと話が早いもの
- 相談先を装った勧誘に、公的機関がどう注意喚起しているか
まず一覧 ── 公的な相談窓口の連絡先と料金

とにかく全体を見せてください。

はい。各機関の公式ページの記載を、そのまま表にしました。
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 | 料金 | 何をしてくれるか |
|---|---|---|---|---|
| 法テラス(日本司法支援センター) サポートダイヤル | 0570-078374 (IP電話・プリペイド携帯・海外からは 03-6745-5600) | 平日:9時から21時 土曜:9時から17時 (祝日・年末年始を除く) | 利用料0円 (通話料は別途) | 法制度や相談窓口の案内。 「どなたでも、何度でも、匿名でご利用可能!」 |
| 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター | 0570-051-051 (050-3494-7988 または 03-5739-3861) | 9:00〜17:00 (土・日・祝休日・年末年始休業日を除く) | 公式サイトに 「無料相談窓口」と明記 | 一般相談・債務相談・生活再建支援カウンセリング。 貸付自粛制度、紛争解決手続(金融ADR)も |
| 日本クレジットカウンセリング協会(JCCO) 多重債務ほっとライン | 0570-031640 | センターごと(東京カウンセリングセンターは 月〜金 10:00〜12:40/14:00〜16:40) | 「ご相談料金など 全て無料です」 | 電話相談・面接カウンセリング。 「可能な場合は、無料で任意整理を行います」 |
| 金融庁 金融サービス利用者相談室 | 0570-016811 (IP電話からは 03-5251-6811) | 平日10時00分〜17時00分 | 記載なし (通話料は利用者負担) | 金融サービスに関する質問・相談。 ただし「あっせん・仲介・調停を行うことは出来ません」 |
| 消費者ホットライン (消費者庁) | 188 | 原則毎日 (施設点検日・年末年始を除く) | 相談は無料 (通話料は自己負担) | 身近な消費生活センター・相談窓口の案内 |
| 日本弁護士連合会 法律相談センター(ひまわりお悩み110番) | 0570-783-110 | (公式ページに記載なし) | 相談料5500円前後 (おおむね30分) | 近くの弁護士会の法律相談センターにつながり、弁護士に相談できる |
| 日本司法書士会連合会 司法書士総合相談センター | (各センターごと) | (各センターごと) | (各センターごと) | 「全国約150ヵ所で、借金問題や相続、労働問題……司法書士が親身に相談対応」 |
※各機関の公式ページの記載(2026年9月1日に取得)に基づきます。料金・受付時間は変更されることがあるため、かける前に各公式サイトでご確認ください。出典URLは記事末尾の「出典」にまとめています。
💡 ここ、勘違いされがち
表のとおり、「公的だから全部無料」ではありません。日弁連の法律相談センターは、公式ページに「相談時間はおおむね30分、相談料は地域や相談内容により異なりますが、5500円前後とお考えください」と書かれています。一方で、経済的に余裕がない方の無料法律相談は法テラスの民事法律扶助にあります(要件あり・後述)。
市役所・区役所でも相談できる? ── 窓口は「何課」にあるのか

市役所でも借金の相談ができると聞きました。でも、行って「何課ですか」と聞かれたら困ります。

多くの市区町村に窓口があります。ただし課の名前は自治体ごとにバラバラです。国が全国の一覧を公表しているので、そこで自分の市区町村を引くのが確実です。
借金の相談窓口は、国や全国団体だけではありません。金融庁は「多重債務相談窓口の連絡先」として、都道府県等の相談窓口と市区町村の相談窓口の一覧を公表しています。このうち市区町村版のファイルには、全国1,800件を超える窓口が、「多重債務者相談窓口担当課」という列の見出しつきで、課の名称と電話番号がセットで並んでいます。
つまり「市役所の何課か」は、自分で当てにいく必要がありません。一覧を開いて自分の市区町村の行を見れば、課の名前と番号がそのまま書いてあります。
| 市区町村 | 一覧に書かれている「多重債務者相談窓口担当課」 | 電話 |
|---|---|---|
| 東京都千代田区 | 千代田区消費生活センター | 03-5211-4314 |
| 北海道札幌市 | 札幌市消費者センター 消費生活相談室 | 011-728-2121 |
| 愛知県名古屋市 | スポーツ市民局市民生活部消費生活課 | 052-222-9679 |
| 福岡県福岡市 | 市民相談室 市役所本庁 | 092-711-4019 |
| 大阪府堺市 | 堺市堺区企画総務課(無料法律相談:予約制) | 072-228-7403 |
| 北海道今金町 | くらし安心課 | 0137-82-0111 |
出典:金融庁「多重債務相談窓口の連絡先」市区町村の相談窓口(EXCEL)(2026年版)。窓口の名称はファイルの記載のまま、電話番号は半角に統一して表記しています。窓口・番号は変更されることがあるため、かける前に必ず最新のファイルでご確認ください。
💡 ポイント
「何課ですか」への答えは、一律には決まっていません。一覧でいちばん多いのは、市区町村名を頭に付けた「消費生活センター」という名前の窓口ですが、一覧全体を見ると「市民相談室」「企画総務課」「くらし安心課」「経済課」「商工観光課」のように、市区町村によって課の名前はまったく違います。先に一覧で確認してから電話するのがいちばん早い方法です。
💡 相談先は「住んでいる市区町村」
一覧の大阪府のシートには、「多重債務者相談窓口担当課 ※相談はお住いの市区町村へ」と注記されています。相談先は「住んでいる市区町村」の窓口です。勤務先の市区町村や、近くの大きな市の窓口ではありません。
では、市区町村の窓口では何をしてもらえるのか。金融庁は相談窓口の役割を「解決方法(債務整理・家計管理・専門家の紹介等)のアドバイス・支援を行います」と説明しています(「多重債務者相談強化キャンペーン2026」における相談会の開催状況及び予定等について。秘密が守られる点を含む全文は、このあとのキャンペーンの章で紹介します)。
ここは正確に押さえてください。市区町村の窓口は、借金の救済制度(債務整理)そのものを代理してくれる場所ではありません。金融庁の説明のとおり、役割は「解決方法のアドバイス」と「専門家の紹介」までです。実際に債権者との交渉や裁判所への申立てを代理するのは、弁護士・司法書士になります。
市区町村の窓口は「最初の一歩」としては十分に使えます。無料で、住んでいる自治体にあり、秘密も守られます。ただし、そこで方針が見えたあとは、結局手続きを代理できる専門家に頼むことになります。督促がすでに来ている、来月の支払いのめどが立たないという段階なら、窓口を一段ずつ上がるより、先に無料の法律相談に当たったほうが早いことも多いです。
なお、このあとの「状況別 ── どこから当たればよいか」では国や全国団体の窓口を中心に整理していますが、どこから当たるか迷う場合は、お住まいの市区町村の窓口から始めても構いません。
返済が難しく滞納が長引いてしまう場合は、少しでも早めに弁護士などの専門家に相談してください。
名前を言わずに相談できるのは、どこか

いちばん怖いのは、名前や連絡先を言った後に電話がかかってくることです。

その不安に対しては、法テラスの公式ページの記載がいちばんはっきりしています。
法テラスは、借金・金銭トラブルの案内ページで、サポートダイヤル等による情報提供について次のように書いています。
📖 公式ページの記載
「法テラスの利用方法、トラブル解決に役立つ情報や適切な相談窓口を無料でご案内 どなたでも、何度でも、匿名でご利用可能!」
(法テラス「借金・ローン・債務整理・金銭トラブルの悩み」)
ただし、同じページには「※個々のトラブル等に応じて法的判断を行い、解決策のアドバイスを受ける「②の法律相談を受ける」とは異なります。」との注記もあります。つまり、匿名で使えるのは「案内」の段階までで、実際に弁護士・司法書士から個別の助言を受ける段階に進むときは、「ご利用にあたっては、お名前などをお伺いします」と書かれています。
サポートダイヤル自体についても、法テラスは「オペレーターは個別の法律相談や法的判断を行うことはできません。法テラス・サポートダイヤルでは制度や手続きをご紹介し、個別法律相談を望まれる場合は最適な法律相談窓口をご案内しております。」と明記し、あわせて「相談の秘密は厳守いたします。」と記載しています。
✅ このセクションのまとめ
「まだ名前を出したくない」段階なら、法テラス・サポートダイヤルの匿名利用が入口になる。ただしそこで受けられるのは案内であり、個別の法律相談に進む段階では氏名などを伝えることになる。
万が一支払いが難しい場合は、少しでも早い段階で弁護士などの専門家に相談してください。
無料の法律相談を受けたいとき ── 法テラスの民事法律扶助

弁護士に無料で相談できると聞きましたが、誰でも使えるのですか。

いいえ、要件があります。そこは正直にお伝えします。
法テラスは民事法律扶助業務について、「経済的に余裕のない方などが法的トラブルにあったときに、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、必要な場合、弁護士・司法書士の費用等の立替え(「代理援助」、「書類作成援助」)を行う業務です。」と説明しています。
| 制度 | 要件(公式ページの記載) |
|---|---|
| 一般法律相談援助(無料の法律相談) | 「収入と資産が資力基準以下の方が対象です(刑事事件に関する相談は対象外)。」 |
| 代理援助・書類作成援助(費用の立替え) | 「(1)収入と資産が資力基準以下であること、(2)勝訴の見込みがないとはいえないこと、(3)民事法律扶助の趣旨に適することの3つの条件を満たす必要があります。」 |
| 相談できる回数 | 「同じ問題について3回まで相談できます。」 |
| 立替えた費用の返し方 | 「審査の上、立て替えた費用は、原則分割でご返済いただくことになります。」 |
出典:法テラス「民事法律扶助業務」/法テラス「借金・ローン・債務整理・金銭トラブルの悩み」(2026年8月時点)
💡 ここ、勘違いされがち
「資力基準」の具体的な金額は、上記の2ページには記載されていませんでした。そのため本記事では金額を書きません。自分が該当するかどうかは、サポートダイヤルで直接確認するのが確実です。費用まわりの考え方は「債務整理の費用が払えない…分割・後払いや法テラスの立替制度」にまとめています。
いまは「相談強化キャンペーン」の期間です(2026年9月1日〜12月31日)

相談会のようなものが開かれていると聞きました。

はい。国と弁護士会・司法書士会・法テラスが共催する期間が、ちょうど今です。
金融庁は令和8年8月28日付で、次のように公表しています。
📖 金融庁の公表
「多重債務者対策本部、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会及び日本司法支援センター(法テラス)の共催で、「多重債務者相談強化キャンペーン2026」を9月1日~12月31日に実施いたします。……相談窓口では、返済等が困難になった消費者・事業者の方々を対象に、ご相談者の状況やご意向に応じて解決方法(債務整理・家計管理・専門家の紹介等)のアドバイス・支援を行います。相談内容等に関する秘密は守られますので、安心してご相談ください。」
(金融庁「「多重債務者相談強化キャンペーン2026」における相談会の開催状況及び予定等について」)
このページには、各地の弁護士会・司法書士会・財務局・都道府県が実施する相談会の予定が地域別にまとめられています。「相談内容等に関する秘密は守られます」と国が明記していることは、最初の一歩をためらっている段階では、知っておく価値があります。
相談窓口に迷っているという方は、少しでも早めに債務整理を検討するのがおすすめです。
状況別 ── どこから当たればよいか

結局、私はどこにかければいいのでしょう。

迷ったら法テラスで構いません。そのうえで、状況によっては近道があります。
| いまの状況 | 最初に当たる窓口 | 理由(公式ページの記載) |
|---|---|---|
| どうしていいか分からない/まだ名前を出したくない | 法テラス・サポートダイヤル 0570-078374 | 「どなたでも、何度でも、匿名でご利用可能!」 |
| お金がなくて弁護士費用が払えない | 法テラス(民事法律扶助) | 「無料で法律相談を行い……弁護士・司法書士の費用等の立替え」 |
| 消費者金融・カード会社との間で困っている | 日本貸金業協会 0570-051-051 | 一般相談=「登録業者かどうか確認したい」「契約内容に不明な点がある」「ヤミ金融について相談したい」/債務相談=「多額の借金を抱え返済に困っている」「借金の整理方法がわからない」 |
| 家計から立て直したい/面接で相談したい | JCCO 多重債務ほっとライン 0570-031640 | 「家計・生活のこと、債務の返済・整理の方法や司法手続きに関することなど」 |
| ギャンブル等で借入れが止められない | 日本貸金業協会(貸付自粛制度) | 同協会が「貸付自粛制度」「ギャンブル等依存症について」の窓口を設けている |
| 金融機関とのトラブルについて聞きたい | 金融庁 金融サービス利用者相談室 0570-016811 | 「他機関の紹介や論点の整理などのアドバイス」(ただし「あっせん・仲介・調停を行うことは出来ません」) |
| 借金というより消費者トラブルかもしれない | 消費者ホットライン 188 | 「地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口をご案内します」 |
| すでに裁判所から書類が届いた/差押えを受けた | 弁護士・司法書士(法テラス経由も可) | 期限がある手続きのため(督促状・差押えの2記事を参照) |
※「最初に当たる窓口」は、各機関が公表している役割から整理した目安です。どの窓口でも、内容によっては他機関を案内されることがあります。
すでに督促状や裁判所からの通知が届いている、差押えを受けた、という段階は期限のある手続きが絡みます。「督促状・裁判所からの通知が届いたら?」および「給料や銀行口座を差し押さえられたら?」を先に読んでください。
相談の前に、手元に用意しておくと話が早いもの

何も準備できていません。それでも電話していいですか。

もちろんです。分からないままで構いません。ただ、あると話が早いものはあります。
公的機関は「これを持ってこないと相談できない」とは定めていません。ただ、話が「借金の減額、免除、支払の猶予を目的として……債務の整理を行い」(法テラスの説明)という方向に進むなら、次のような情報が整理されているほど、話が具体的になります。
| 用意するもの | なぜ必要か |
|---|---|
| 借入先の一覧(会社名だけでも可) | どの手続きが使えるかは、相手が誰かで変わるため |
| だいたいの借入残高と、毎月の返済額 | 返済を続けられるかどうかの判断材料になるため |
| 毎月の収入と、家賃・光熱費などの固定費 | 法テラスの資力基準や、家計改善の相談で必要になるため |
| 届いた督促状・裁判所からの書類 | 期限がある手続きかどうかを判断するため |
| 保証人になってもらっている借入れがあるか | 保証人には別のルールが働くため(債務整理をすると保証人・連帯保証人はどうなる?) |
💡 分からないときは
借入先の会社名や金額が分からない場合は、信用情報機関(CIC・JICC・KSC=全国銀行協会)に本人開示を請求すると、自分名義の契約を一覧で確認できます。やり方は「信用情報の開示請求のやり方」にまとめています。
相談先を装った勧誘について、公的機関はこう注意喚起している

検索して出てきたところに、そのまま連絡してしまいそうです。

そこは公的機関が具体的に注意喚起しています。手口の名前まで公表されています。
金融庁は「違法な金融業者にご注意!」のページで、悪質な業者の例として次を挙げています。
| 呼び名 | 金融庁による説明 |
|---|---|
| 整理屋 | 「『あなたの債務を整理・解決します』などと広告し、多重債務者から『整理手付金』といった名目で現金などを預かり、整理をしないでだまし取る。」 |
| 紹介屋 | 「あたかも低金利で融資するように思わせて多重債務者を呼び込み、『あなたの信用状態はよくない。うちでは貸せないのでほかの店を紹介する。』などと言って、他の店で借りるように指示し、そこで借入れした金額の一部を紹介料としてだまし取る。」 |
出典:金融庁「違法な金融業者にご注意!」(2026年8月時点)
逆に、正規の弁護士に依頼するときに何が守られるのかも公表されています。日本弁護士連合会は、債務整理事件の規程について「弁護士は、依頼主と会わずに債務整理事件の依頼を受けてはいけないのが原則です(弁護士と会って依頼をするのが原則です)。原則として、受任する弁護士が自ら個別面談をして、事件の依頼主の事情を聴かなければなりません(規程第3条)。」と説明し、あわせて「受任した弁護士の氏名等は明示されることになっています(規程第7条)。」と記載しています。
💡 ここ、勘違いされがち
会わずに話が進む・担当する弁護士の氏名が出てこない・先に「手付金」を求められる、といった進み方は、上の公的な説明と食い違います。その場合はいったん止めて、法テラスや消費者ホットライン188に確認してください。
そのため、少しでも早めに弁護士などの専門家に相談するようにしてください。
いま、つらくて眠れない方へ
お金の話より先に、心のほうが限界に近いこともあります。「消えたい」「もう無理だ」という考えが浮かんでいるなら、借金の相談より先に、こちらにかけてください。よりそいホットラインと#いのちSOSは24時間・無料で、名前を言わずに話せます(こころの健康相談統一ダイヤルの受付時間は都道府県により異なります)。
| 窓口 | 電話番号 | 受付 |
|---|---|---|
| よりそいホットライン | 0120-279-338 | 24時間・無料 |
| #いのちSOS | 0120-061-338 | 24時間365日・無料 |
| こころの健康相談統一ダイヤル | 0570-064-556 | (都道府県により異なる) |
出典:厚生労働省「まもろうよ こころ」(2026年8月時点)
借金は、手続きで整理できるものです。そして、あなたが悪いから返せないのではなく、情報が足りていないだけということが、この記事に並べた窓口の数からも分かるはずです。国がこれだけの相談窓口を用意しているのは、同じ状況の人が毎年何万人もいるからです(国民生活センターのPIO-NET多重債務相談件数は2025年度で23,937件)。
よくある質問

あと少しだけ、確認させてください。

どうぞ。公式ページの記載にもとづいてお答えします。
Q. 公的な窓口に相談したら、家族や会社に連絡が行きますか。
A. 金融庁は多重債務者相談強化キャンペーン2026について「相談内容等に関する秘密は守られますので、安心してご相談ください」と明記しています。法テラスも「相談の秘密は厳守いたします。個人情報については適切に管理いたします。」と記載しています。なお、債務整理の手続き自体で家族や会社に知られる経路については「債務整理は家族・会社にばれる?」で整理しています。
Q. 相談したら、必ず債務整理をすることになりますか。
A. そうとは限りません。金融庁のキャンペーン案内では、支援の内容として「解決方法(債務整理・家計管理・専門家の紹介等)のアドバイス・支援」と書かれており、家計管理の相談も含まれています。JCCOのカウンセリングも「家計・生活のこと、債務の返済・整理の方法や司法手続きに関することなど」とされています。
Q. 弁護士と司法書士では、どちらに相談すべきですか。
A. 扱える範囲が違います。司法書士が代理人として扱えるのは、司法書士法3条1項7号が「紛争の目的の価額が裁判所法第三十三条第一項第一号に定める額を超えないもの」と定めており、その額は140万円です。最高裁判所平成28年6月27日判決は、この上限を「当該債務整理の対象となる個別の債権の価額」で判定すると判断しています(=借金の合計額ではなく1社ごと)。また、この業務を行えるのは所定の認定を受けた司法書士に限られます。
Q. 電話代はかかりますか。
A. 多くがナビダイヤル(0570)のため、通話料は自己負担になります。法テラスは「固定電話からは、全国一律3分9.35円(税込)/携帯電話からは、20秒11円程度(税込)」と案内しています。消費者ホットライン188も「相談窓口につながった時点から、通話料金のご負担が発生します。(相談は無料です)」と記載しています。
Q. 夜や土日に相談できる窓口はありますか。
A. 法テラス・サポートダイヤルは平日9時から21時、土曜9時から17時です。消費者ホットライン188は「施設点検日や年末年始を除いて原則毎日」利用でき、最寄りのセンターが閉所している場合は国民生活センターのバックアップ相談(03-3446-0999/平日10時〜16時)が案内されています。心のほうがつらい場合は、よりそいホットライン(0120-279-338)と#いのちSOS(0120-061-338)が24時間・無料で対応しています。
Q. 相談するのが遅すぎた、ということはありますか。
A. 法テラスは「借金の返済が難しい場合には、できるだけ早く債務整理を行う必要があります。」と書いていますが、「何年経ったら手遅れ」という記載は確認できません。一方で、裁判所からの通知や差押えには期限のある手続きが絡むため、書類が届いている場合は早いほど選択肢が残ります。
相談先に迷って一人で抱え込む前に、まずは無料相談で現状を話してみてください。
まとめ
借金の相談先が決められないのは、意志が弱いからではありません。検索して出てくるものの多くが広告で、どれが国の窓口で、どれが民間なのかが分かりにくいからです。この記事に並べたとおり、法テラス(0570-078374)・日本貸金業協会(0570-051-051)・JCCO(0570-031640)・金融庁(0570-016811)・消費者ホットライン(188)は、いずれも公的な窓口として番号と受付時間が公表されています。
そして2026年9月1日から12月31日までは、多重債務者対策本部・日弁連・日司連・法テラスの共催で「多重債務者相談強化キャンペーン2026」が実施されている期間です。最初の一歩は、無料で、名乗らずに踏み出せます。どこにかけても、内容によっては他の窓口を案内されます。つまり、最初の1本を「間違える」ことは、ほとんどありません。
借金に関する相談は、無料で受け付けている窓口が多くあります。まずは話だけでも聞いてみるのがおすすめです。
📚 出典(公的機関・法令)を見る
- 法テラス「お電話でのお問合せ(法テラス・サポートダイヤル)」(0570-078374/平日9時〜21時・土曜9時〜17時/利用料0円/通話料/IP電話等は03-6745-5600/オペレーターは個別の法律相談や法的判断を行うことはできません/相談の秘密は厳守) https://www.houterasu.or.jp/site/soudanmadoguchi-houseido/support-dial.html
- 法テラス「借金・ローン・債務整理・金銭トラブルの悩み」(どなたでも、何度でも、匿名でご利用可能/同じ問題について3回まで相談できます/できるだけ早く債務整理を行う必要があります) https://www.houterasu.or.jp/lp/shakkin2022a/
- 法テラス「民事法律扶助業務」(無料で法律相談/収入と資産が資力基準以下/代理援助・書類作成援助の3条件/立て替えた費用は原則分割で返済) https://www.houterasu.or.jp/site/bengoshitou-fujo/
- 日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センターについて」(0570-051-051/050-3494-7988または03-5739-3861/受付時間9:00~17:00・土日祝休日・年末年始休業日を除く/無料相談窓口/登録業者の確認、契約内容の説明、借金の整理方法など) https://www.j-fsa.or.jp/personal/about/
- 日本貸金業協会「相談、苦情処理手続、紛争解決手続の受付窓口」(一般相談=「登録業者かどうか確認したい」「契約内容に不明な点がある」「ヤミ金融について相談したい」/債務相談=「多額の借金を抱え返済に困っている」「借金の整理方法がわからない」/生活再建支援カウンセリング/貸付自粛制度) https://www.j-fsa.or.jp/personal/trouble/
- 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)トップページ(電話相談やカウンセリングは無料であり、またご希望により無料で任意整理と家計管理の改善をお手伝いしています/当協会は公益財団法人ですので、ご相談料金など全て無料です) https://www.jcco.or.jp/
- JCCO「多重債務ほっとライン」(電話相談・カウンセリングの内容/可能な場合は、無料で任意整理を行います) https://www.jcco.or.jp/debt/hotline/
- JCCO「センター・相談室一覧」(多重債務ほっとライン 0570-031640) https://www.jcco.or.jp/center/index.html
- JCCO「東京カウンセリングセンター」(受付:毎週月曜〜金曜/午前10:00〜12:40・午後2:00〜4:40) https://www.jcco.or.jp/center/tokyo.html
- 金融庁「金融サービス利用者相談室」(受付時間 平日10時00分〜17時00分/0570-016811・IP電話からは03-5251-6811/あっせん・仲介・調停を行うことは出来ません) https://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/index.html
- 金融庁「多重債務についての相談窓口」(関係機関・団体の相談先一覧) https://www.fsa.go.jp/soudan/
- 金融庁「「多重債務者相談強化キャンペーン2026」における相談会の開催状況及び予定等について」(令和8年8月28日/9月1日〜12月31日/多重債務者対策本部・日弁連・日司連・法テラスの共催/相談内容等に関する秘密は守られます) https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/soudankai2026.html
- 金融庁「違法な金融業者にご注意!」(整理屋・紹介屋の説明) https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/
- 消費者庁「消費者ホットライン」(188/消費生活センター等の案内/相談は無料・通話料は自己負担/バックアップ相談03-3446-0999 平日10時〜16時) https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/
- 日本弁護士連合会「ひまわりお悩み110番」(0570-783-110/全国約300か所/相談時間はおおむね30分・相談料は5500円前後) https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/search/himawari110.html
- 日本弁護士連合会「債務整理の弁護士報酬のルールについて」(依頼主と会わずに債務整理事件の依頼を受けてはいけないのが原則=規程第3条/受任した弁護士の氏名等は明示=規程第7条) https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/cost/legal_aid/saimuseiri.html
- 日本司法書士会連合会「司法書士総合相談センター一覧」(全国約150ヵ所で、借金問題や相続、労働問題、不動産手続き、消費者トラブルなど) https://www.shiho-shoshi.or.jp/activity/consultation/center_list/
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」(よりそいホットライン0120-279-338/#いのちSOS 0120-061-338/こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556) https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel/
- 国民生活センター「多重債務」(PIO-NET相談件数 2023年度23,633件・2024年度24,648件・2025年度23,937件) https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/saimu.html
- 司法書士法 第3条第1項第7号・第2項(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC1000000197
- 裁判所法 第33条第1項第1号(百四十万円)(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000059
- 最高裁判所 平成28年6月27日判決(民集70巻5号1306頁/当該債務整理の対象となる個別の債権の価額) https://www.courts.go.jp/hanrei/85969/detail2/index.html
- 金融庁「多重債務者対策・貸金業法等について」(「多重債務相談窓口の連絡先」として「都道府県等の相談窓口(EXCEL)」「市区町村の相談窓口(EXCEL)」を公表) https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/index.html
- 金融庁「多重債務相談窓口の連絡先」市区町村の相談窓口(EXCEL・2026年版)(列見出し「多重債務者相談窓口担当課」。大阪府のシートは「多重債務者相談窓口担当課 ※相談はお住いの市区町村へ」) https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/madoguchi2026-2.xlsx
本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の判断は弁護士・司法書士等の専門家にご相談ください。(制度・数値は2026年8月時点)
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