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「奨学金の返済が、毎月ずっしり重い。でも、保証人になってくれた親には、絶対に迷惑をかけられない」。社会に出てから奨学金の返済に苦しむ人はとても多く、しかも「奨学金は特別だから整理できない」「動いたら親に請求がいってしまう」と思い込んで、身動きが取れなくなりがちです。この記事では、日本学生支援機構(JASSO)や公的機関の情報をもとに、奨学金を整理する前に知っておきたい救済制度と、連帯保証人(親など)への影響をやさしく整理します。

奨学金の返済がもう限界です…。でも連帯保証人が親なので、下手に動いて親に請求がいくのが怖くて、何もできていません。

その不安、よく分かります。実は、いきなり債務整理をしなくても、JASSOには返済がつらい人向けの救済制度があるんです。まずそこから見ていきましょうね。

救済制度…。まずできることがあるなら、知りたいです。親を巻き込まずに済む方法も。
🔎 30秒でわかる結論
- 奨学金も借金なので、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)の対象になります。
- ただしその前に、まずはJASSOの「減額返還」「返還期限猶予」を検討するのが基本。延滞する前に手続きするのがポイントです。
- これらは返済を軽く・待ってもらう制度で、元金や利子が免除されるわけではありません(JASSO)。
- 連帯保証人・保証人(人的保証)を選んでいる場合、本人が自己破産・個人再生をすると連帯保証人(親など)に請求がいくことがあります。
- 任意整理は対象の借金を選べるため、進め方によっては連帯保証人への影響を抑えられる場合も。まず無料で相談し、自分に合う進め方を確認しましょう。
📖 この記事でわかること
- 奨学金は債務整理できるのか(よくある誤解)
- まず検討したいJASSOの救済制度(減額返還・返還期限猶予)
- 連帯保証人・保証人はどうなるのか(人的保証と機関保証の違い)
- それでも返せないときの債務整理と、保証人を守る進め方
- 放置するとどうなるか・向いている選択肢
奨学金も「借金」だから債務整理の対象になる

そもそも奨学金って、債務整理の対象になるんですか?特別なものだと思っていました。
貸与型の奨学金(JASSOの第一種・第二種など)は、卒業後に返していく「借金」です。そのため、他のローンやカードの借金と同じように、任意整理・個人再生・自己破産といった債務整理の対象になり得ます。「奨学金だけは絶対に整理できない」というのは誤解です。
💡 ここが大事:順番を間違えない
ただし、奨学金には債務整理の前に使える公的な救済制度があります。しかも人的保証だと、整理の方法によっては連帯保証人(親など)に影響が出ます。だから「いきなり自己破産」ではなく、①まず救済制度 → ②それでも無理なら保証人への影響を踏まえて債務整理、という順番が大切です。
まず検討したいJASSOの救済制度(減額返還・返還期限猶予)

JASSOには、返済がつらいときに「月々を軽くする」「一時的に待ってもらう」制度があります。どちらも延滞する前に手続きするのが大事なんです。
① 減額返還制度(月々の返済額を減らす)
毎月の返還額を減らして、その分だけ返還期間を延ばす制度です。JASSOによると、当初の返還月額を2分の1・3分の1・4分の1・3分の2のいずれかに減額できます。1回の願い出につき最長12か月、通算では最長15年(180か月)まで利用できます。
② 返還期限猶予制度(一時的に返済を待ってもらう)
返還期限を先送りにして、一定期間は返済しなくてよくなる制度です。災害・傷病・経済困難・失業などの事情がある人が対象で、適用期間は通算10年(120か月)が限度です(災害・傷病・生活保護受給中・産前産後育児・在学・海外派遣・給付奨学金の返還などは、この上限が適用されません)。
💡 勘違いされがち:元金は減らない
JASSOは、返還期限の猶予について「一定期間返還期限を先送りする制度であり、返還すべき元金や利子が免除されるものではありません」と説明しています。減額返還も、月々を軽くして期間を延ばすもので、総額そのものが減るわけではありません。あくまで「返し切れる形に整える」制度です。
| 制度 | 内容 | 上限の目安 |
|---|---|---|
| 減額返還 | 月額を2分の1・3分の1・4分の1・3分の2に減らし期間を延長 | 通算15年(180か月) |
| 返還期限猶予 | 一定期間、返還を先送り(元金・利子は免除されない) | 通算10年(120か月)※例外あり |
出典:JASSO「減額返還制度の概要」/JASSO「返還を待ってもらう(返還期限猶予)」(2026年8月時点)
💡 ポイント:延滞してからでは使いにくい
減額返還は、願い出の時点で「延滞していないこと」などが条件とされています。延滞が始まる前に動くほど、選べる制度が多いということです。「もう払えないかも」と思ったら、延滞してしまう前にJASSOへ相談するのが安全です。
連帯保証人・保証人はどうなる?(人的保証と機関保証の違い)

やっぱり、私が返せなくなったら親(連帯保証人)に行くんですよね…?
奨学金を借りるときには、「人的保証」か「機関保証」のどちらかを選んでいます。どちらを選んだかで、本人が返せなくなったときの流れが変わります。
| 保証の種類 | 本人が返せなくなると |
|---|---|
| 人的保証(連帯保証人+保証人=親や親族) | 本人が延滞すると連帯保証人へ請求。それでも難しいと保証人へも請求がいくことがあります。 |
| 機関保証(保証料を払い保証機関が保証) | 保証機関がJASSOへ立替(代位弁済)→その後、保証機関が本人へ一括で請求。 |
出典:JASSO「人的保証制度」/JASSO「機関保証制度」(2026年8月時点)
つまり、人的保証を選んでいる場合、本人が自己破産や個人再生をして支払い義務が軽くなっても、連帯保証人(親など)の返済義務は別に残り、そちらへ請求がいくことになります。一方、機関保証の場合は連帯保証人・保証人がいないため、親族に直接請求がいくことは基本的にありません(ただし保証機関が立替分を本人へ請求=求償します)。自分がどちらの保証かは、貸与時の書類やJASSOへの確認で分かります。
それでも返せないとき|債務整理と「保証人を守る」進め方

救済制度でも難しいときは、債務整理を考えます。実は任意整理は「対象にする借金」を選べるので、進め方しだいで連帯保証人への影響を抑えられることもあるんですよ。
① 任意整理(対象を選べる)
任意整理は、裁判所を通さず、整理したい借金を選んで交渉する方法です。たとえば奨学金は対象から外し、他のカードローンなどだけを整理すれば、奨学金の連帯保証人(親など)に影響を与えずに、家計全体を軽くできる場合があります。どの借金を対象にするかは、収入や借金の内訳によって変わります。
② 個人再生・自己破産(全体を整理する)
借金全体が大きく、任意整理では追いつかない場合は、個人再生や自己破産を検討します。ただしこれらは原則としてすべての借金が対象になるため、人的保証の奨学金があると連帯保証人へ請求がいく点に注意が必要です。連帯保証人も一緒に相談する、連帯保証人側でも分割の相談をするなど、事前の準備で影響をやわらげられることがあります。
デメリット・注意点(必ず確認)
- 信用情報に事故情報が登録される:債務整理をすると、いわゆるブラックリストの状態になり、一定期間は新たな借入やクレジットカードが難しくなります(目安は契約終了後5年程度)。
- 連帯保証人・保証人への影響:人的保証で本人の支払い義務が軽くなると、その分は連帯保証人(親など)へ請求されます。
- 官報に掲載される:個人再生・自己破産の場合、開始決定などが官報に載ります(住民票や戸籍には載りません)。
- 救済制度は元金が減らない:減額返還・返還期限猶予は返しやすくする制度で、総額そのものは減りません。
| 信用情報機関 | 登録期間の目安 |
|---|---|
| CIC | 契約終了後5年 |
| JICC | 契約終了後5年以内(2019年10月以降の契約) |
放置するとどうなる?延滞から一括請求・親への請求へ
奨学金を延滞したまま放置すると、延滞金が加わり、やがて一括での返済を求められます。人的保証の場合は、本人が払えないと連帯保証人(親など)へ請求がいき、機関保証の場合は保証機関が立て替えたうえで本人へ一括請求します。いずれにしても、放置は状況を悪くするだけです。
延滞する前なら、JASSOの減額返還や猶予で立て直せる可能性があります。「親に迷惑をかけたくない」なら、なおさら早めに動くことが、結果的に親を守ることにつながります。
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連帯保証人(親)への影響を抑えられる進め方があるか
無料・匿名で相談できます
奨学金や他の借金の状況を、名前を出さずに相談できます。無理な勧誘はありません。まず救済制度で足りるのか、債務整理ならどの進め方が合うのかを整理できます。
▶ 保証人への影響を抑える進め方があるか無料・匿名で相談するどの選択肢が向いている?
まず救済制度が向く人
- まだ延滞していない
- 収入が一時的に下がっている/月々を軽くすれば返せそう
- 連帯保証人(親など)への影響を避けたい
債務整理も視野に入る人
- 奨学金以外にもカードローンなどの借金が重い
- 救済制度を使っても返済のめどが立たない
- すでに延滞・一括請求が始まっている
よくある質問(FAQ)

奨学金だけを外して、他の借金だけ整理することは本当にできますか?

任意整理なら対象を選べるので、可能な場合があります。ただし返済のバランス次第なので、実際にどうするかは相談で一緒に確認しましょうね。
Q. 親(連帯保証人)に知られずに手続きできますか?
A. 相談は匿名でできますが、人的保証で奨学金を含めて整理する場合、連帯保証人への請求が生じるため、いずれ親に知られる可能性があります。奨学金を対象から外せるか、機関保証かどうかで状況が変わるので、まず自分のケースを確認するのがおすすめです。
Q. 減額返還や猶予を使うと、信用情報に傷はつきますか?
A. これらはJASSOの正規の制度で、延滞ではないため、延滞による事故情報とは異なります。反対に、手続きをせず延滞を続けると事故情報として登録される可能性があります。だからこそ「延滞する前」に手続きすることが大切です。
Q. 相談にお金はかかりますか?
A. JASSOへの制度の相談は無料です。債務整理についても、無料相談を受け付けているところが多くあります。まず「救済制度で足りるか・債務整理が要るか」を整理するだけなら、費用の心配はほとんどいりません。
✅ まとめ
奨学金も借金なので債務整理の対象になりますが、まずはJASSOの減額返還・返還期限猶予を検討するのが基本です(延滞前に手続き・元金は減りません)。人的保証だと本人の債務整理で連帯保証人(親など)に請求がいくため、任意整理で対象を選ぶなど、保証人を守る進め方を考えることが大切です。「親に迷惑をかけたくない」なら、延滞する前に早めに相談するのが結果的に親を守る近道です。
📚 出典(公的機関)を見る
- JASSO「減額返還制度の概要」 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/gengaku/index.html
- JASSO「返還を待ってもらう(返還期限猶予)」 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/yuyo/index.html
- JASSO「返還が難しくなった場合」 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/index.html
- JASSO「人的保証制度」 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_1shu/hosho/jinteki_hosho.html
- JASSO「機関保証制度」 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_1shu/hosho/kikan_hosho/index.html
- CIC「信用情報の登録期間」 https://www.cic.co.jp/faq/detail/cre/cre01/002585.html
- JICC「信用情報の登録内容と登録期間」 https://www.jicc.co.jp/aboutus/credit-info/registration
本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の判断は弁護士・司法書士等の専門家、または日本学生支援機構(JASSO)にご相談ください。(制度・数値は2026年8月時点)

